1−3 「個人向け国債」って何?

 個人向け国債は、年に4回日本国政府が発行する債券です。簡単に言うと、日本にお金を貸して利息を受け取ることになります。

 個人向け国債は5年ものと10年ものがあり、5年ものは固定金利、10年ものは変動金利となっています。現在は金利の上昇局面にありますので、一般的には10年ものの変動金利が有利と言われています。

 個人向け国債のメリットは、何と言っても安全性と利回りです。日本が崩壊しない限りは元本と利息は保証されます。利回りも、平成18年10月現在の銀行預金の利率が0.10%なのに対して、10年ものの個人向け国債の利率は0.92%です。また、たいていの金融機関や証券会社の場合、個人向け国債の購入・保管に対して手数料は一切かかりません。

 デメリットは、やはり預け入れ期間が5年や10年という長期であること。(満期前でも解約はできるが、過去2〜4回分の利息が差し引かれるペナルティがある。)長期間使わない余裕資金をしっかり選別して購入することが必要となります。また、5年、10年後の物価水準がどうなっているかも予測できません。

 個人向け国債は低リスクで中リターンの商品。もし、ずっと預け入れたままの低金利の預貯金があるのであれば、検討してみるのもよいでしょう。



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