1−1 「株式」って何?

  会社は営業活動を行うために、どうしてもお金が必要になります。そのお金を集める手段の1つに、「株券の発行」ということを行うことがあります。

 株式を買うとは、どういうことなのでしょうか?例えば、株券を買うことによって、次のようなメリットを受けることができます。

@ 株主総会に参加して、企業の経営方針に対して意見を言い、1株につき1票の議決権を行使(多数決に参加)することができる。

A 会社が利益を出せば、配当金がもらえる。
B 株主優待制度があれば、株主優待(お店の商品券など)をもらえる。
C 上場されている株式であれば、時価で自由に売却できる。

 どうしても、Cの値上がり益が重視されがちですが、株式を持つということは、会社の何万分の1かの経営に参加し、それに対して責任を持つということです。ですから、自分が応援したい会社の株、自分が少しでも知っている会社の株を買うようにしたいものです。

 値上がり益ばかりを追及して、会社の中身を知らない株式を買ってしまうと、企業の倒産等による大損のリスクを抱えることにもつながります。いわゆる「ライブドアショック」が典型的で、上昇し続ける株価を見てライブドア株に飛びついた多くの個人投資家が被害を受けました。

 また、株式は欧米では既に立派な資産運用の手段となっています。経済は長い目で見れば少しずつですが成長し続けています。株価も同様に25年単位の長い目で見れば、右肩上がりになっています。ただ、もちろん倒産リスクがありますので銘柄や業種は分散しましょう。

 株式を実際に持ってみると、不思議と株価が気になります。経済ニュースもよく見るようになります。日本経済がどういう方向に向いているのかが、だんだんとわかってきます。

 あくまで、余剰資金の範囲内で株取引にチャレンジしてみませんか?



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