1−2 「投資信託」って何?

 投資信託は、資産運用が初めての方にオススメの商品です。投資信託を購入すると、投資のプロ(ファンドマネージャー)が、国内外の債券・株式・不動産などの商品に投資して自動的に運用してくれます。

 投資信託の最大の魅力は、リスクを分散できることです。例えば、資金が10万円しかない場合、株式を購入すれば1銘柄購入しただけで終わってしまいます。その購入した会社が倒産すれば、資金を全額失ってしまいますね。ですが、投資信託は大抵のものは1万円から購入できます。10万円もあれば、債券も株式も不動産も、そして国内のもの、世界のもの、すべてを購入してリスクを分散させることが可能です。

 この「リスク」ですが、リスクが低ければリターンも低く、リスクが高ければリターンも高いです。商品によってリスクの程度は大きく異なりますので一概には言えませんが、商品別のリスクの程度は、おおむね次のとおりです。

リスク 低い 中程度 高い
低い 国内債券型 国内不動産型 国内株式型
高い 世界債券型 世界不動産型(REIT) 世界株式型
※ この他にも、先物取引などを積極的に利用した「金融派生商品型」(超ハイリスクハイリターン)などのものがあります。

 世界型は為替レートの変動の影響を受けますので、国内型よりもリスクが大きくなります。投資信託初心者の方は、国内株式型と世界債券型の2つの投資信託を持つのが良いでしょう。この分散の方法が一般的にはリスクが一番低いと言われています。

 債券や不動産は、利息や家賃を収益としているため、毎月や四半期ごとなど定期的に分配金がもらえるファンドが多いです。一方、株式型は値上り益を目的としているファンドが多く、解約時と購入時の時価(基準価額という)の差額が利益となります。

 最後に、投資信託で重要なことは「長期投資が基本」ということです。大儲けはなくとも、預金の数倍、数十倍の利回りで資金を運用できるでしょう。



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